藤本先生「Veggie de +」を知る

出石というとそばと伝統的な町並みに目が行きますが、 
もっと広い視野で周囲を見回してみると何が見えるでしょう? 

 少し出石の町から離れると水田が広がっていて、 
ところどころにビニルハウスが見えると思います。



ということで、今回は観光農園のVeggie de + さんを訪問しました。 
実は、専門職大学の学生もお世話になっているとか…本当に感謝です。 

 さて、Veggie de +さんの農園にお邪魔して最初に感じたこと…オシャレ!! 
オレンジ色の旗が夏の水田の苗色によく映えます。


そして、オリジナルTシャツ!! 

観光農園ということもあるのですが、1次産業にデザインは重要です。 
そう言えば、林業に関しても、欧米はかなりスタイリッシュなのだとか…。

 
 経営されているご夫妻が若いということもあると思いますが、 
農業を明るく、楽しく、格好良く見せることはとても重要だと思います。 

 Veggie de +さんの現在の取り組みは、野菜の収穫を通して、
食に対して興味を持ってもらうということだそうです。 


「土作り」にも非常に強いこだわりがあるそうで、
肥料作りの会社と共同開発も行っているそうです。



ちょっと珍しい赤色ピーマン…パプリカではありません。
赤く熟れたピーマンは甘みが強く、フルーティーです。

子どもたちにとっても、大人にとっても収穫は非常に楽しい作業ですが、
Veggie de +さんでは、さらに楽しさのひと工夫があります。

 収穫した野菜を机の上に並べて野菜アートを作ってみたり… 
小学生くらいの子供が喜びそうな工夫が一杯でした。

そんな明るく楽しそうなVeggie de + さんですが、 
これまでの道のりは簡単なものではなかったそうです。 

 一時期、イチゴの観光農園をしてみようと試みたそうなのですが、 
農業は初期投資が非常に高く、中々うまくいかなかったそうです。 

 作る作物の種類や品種、土と肥料など、本当に様々な工夫を繰り返し、 
さらに地元の小学校などとも食育活動を広げていきました。 

 そうした、取り組みをさらにSNSでも発信し続けていって、 
少しずつ現在のような形態へと落ち着いていったとのことでした。 

ところで、文化のことを英語ではculture という言いますが、
もとの意味はcultivate=耕すという意味…というのはよく知られています。 

 他にも、教養のある人を「a man of culture」とか「cultured」などと言うわけですが、 
農業というのは人が人としてあるための、最も基礎的かつ重要な営みなのです。

日本では農業を始めるには様々なハードルがあって、後継者不足も深刻です。
農地の面積と形状、高価な農耕機械、不安定な相場、販路確保、異常気象…大変です。

そうした中、Veggie de + さんには未来に向けての様々な夢の形を見せてもらいました。
農業の質を高め、農業に新しい価値を与える方法を考える必要性も知りました。

Veggie de + さんでは最後に色々とお土産もいただきました!! 
本当に最後まで色々とお世話になりました!!

ぜひ、皆さんもVeggie de + さんで農業体験を楽しんでください!!

↑Veggie de +の野菜を使った夕食!!

↑キュウリのポタージュ

↑赤ピーマンと海老の茶碗蒸し


↑鰆のブレゼと梅肉と紫蘇の特性ソース、星型キュウリを添えて




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